結婚式招待状 何日前

結婚式の招待状には出欠を知らせるための返信用はがきが同封されています。せっかく招待してもらったのだから、出席にせよ欠席にせよ、事実だけを返信するのでは味気ないです。そこで気の利いたお祝いの言葉を添えて返信しようと思ったのに、それを書き損じてしまったら大変です。そんな時どんなふうにリカバリーしたら良いでしょうか。詳しく見てみましょう。

間違えないように注意するのが大切

そうしたトラブルについては、そもそも間違えないように書くというのが根本的な対処法です。はがきという限られたスペースの中に、お祝いの言葉やイラストなどを入れる場合、レイアウトも重要なポイントになります。そこで、返信用はがきの裏表をコピーして、そこにレイアウトを行ってみるのがおすすめです。最低2枚ずつはとっておいて、1枚目には鉛筆などで繰り返しレイアウト案を書き込み、これで決定という案ができたら、もう1枚のコピーに決定案を書き込みましょう。そしてそれを見ながらはがきに書いて行けば、スペースの過不足は避けられますし、誤字脱字も事前にチェックできるでしょう。

 

そこまで凝ったものを書くつもりがない場合でも、一度下書きしておくと誤字脱字を予防することができます。また、流れで書いていると言い回しがおかしくなることもよくありますが、下書きをすることでこうしたトラブルも避けやすくなるでしょう。 書き損じや誤字脱字は集中力に欠ける状態の時によく起こります。こうした大切なはがきを書く際にはテレビやラジオ、オーディオなどのスイッチを切って、集中力が他に持っていかれないようにしておくと安全です。もちろんスマホやパソコンを見ながら書くというのも、情報を調べる時以外は避けたほうが良いでしょう。

 

当然のことながら、近くに飲み物などを置くことはやめて下さい。単なる書き損じなどと違って、飲み物をこぼしたり倒したりして、修復不可能なトラブルを引き起こしてしまうかも知れません。

間違えた場合や書き損じをした場合の対処法

書き損じを訂正する方法にルールはありませんが、人によっては不愉快に思うかも知れない手法は避けるべきです。例えば、書き損じの文字を消すために、修正ペンやテープを使うのはそれほど問題にはならないでしょう。ビジネス文書では使わないほうが良いことの多い修正ペンやテープですが、私的なものでは特に問題はありません。また、砂消しゴムなど紙を削るタイプのアイテムも、くり返し使うのでない限り問題はないでしょう。ただし、サインペンなどのような浸透するインクで書いたものは消しきれないので注意が必要です。

 

こうした修正ペンが普及する前から、インク消しというものが存在していました。修正ペン、テープや砂消しゴムを使ったあとは、そこに文字を書くのが難しくなるケースがあります。それに対してインク消しは多少にじみが出るものの、完全に乾燥したあとは比較的文字の再記入がしやすいです。これは塩素系の漂白剤と下地処理液の2液性のものとなっています。インク消しの難点はやや価格が高いことです。これには万年筆などのインク用とボールペン用がありますが、いずれも実勢価格800円くらいで販売されています。

 

書き損じについては、文字数が少ない場合、宛名書きの「行」や「宛」を消して「様」に書き換える時のように、二重線で消しても問題はありません。この場合はできるだけ定規を使って、同じ長さの線を2本平行に引くようにしましょう。間違えた部分をペンで塗りつぶすのは、一般に良くないとされています。ここで気になるのは、いわゆる「寿消し」と言う消し方を使っても良いのかということです。これは宛名書きの「行」や「宛」のほか、ご出席の「ご」を消すような場合に、二重線ではなく「寿」と言う文字を使って消すと言うテクニックです。その行為自体には特に問題はありません。

 

ただ、一部でマナーとされているものに寿を朱書きするというものがあります。めでたいことだから紅白の赤を使うのが良いと誤解されていることがあるのかも知れません。実は手紙などに朱書きを用いるのは日本古来の習慣ではネガティブなものと捉えられることが少なくないのです。日本において、葬儀などの不祝儀ごとには薄墨(グレー)を用い、婚礼などの祝儀ごとにはくっきりとした墨で黒々と文字を書くのが一般的な作法です。ですから、仮に寿消しを用いるとしても、黒で書いたほうが無難でしょう。

 

若い人同士であれば赤であろうが紫であろうが抵抗感はないでしょうが、婚礼のような場合の文書は年配者の目に触れることも少なくありませんから無難な方を選んだほうが良いです。年配者でなくても、赤文字は西洋の一部で「不貞を働いたシンボル」とされる緋文字を連想させるため、結婚式関連の文書には不向きだと考える人もいます。黒で修正すると見栄えが悪いので嫌だという場合には、若い人同士であれば可愛いシールを貼って覆い隠してしまう方が良いかも知れません。もちろんこれにも年配者は眉をひそめるかも知れませんが、可愛いシールであれば「若い人のすることだから」と大目に見てもらえる可能性もあります。

 

修正について、どうしても良い方法が思いつかないとか、失敗が大きすぎてリカバリーが難しいとかの場合には、新しいはがきを使って出欠の回答を送るという方法もあります。これだと細かいことを気にせずに送れるので便利です。書き損じた返信用はがき(往復はがきの返信用部分を含む)は、1枚5円の手数料で新しいはがきと交換してもらえますので、それで新しいはがきを入手して利用するという方法もあります。フォーマットは「出欠の返事」「自分の住所氏名」「お祝いの言葉」「はがきを書き損じたことのお詫び」を記入しておけば問題ありません。

あらかじめ間違えた旨の連絡をしておくとよい

修正をした場合にも、新しいはがきで対応した場合にも、相手に到着する前にひとこと連絡を入れておくと良いでしょう。電話でもいいですし、メールやSNSのテキストチャット機能を利用しても良いです。普段から付き合いのある親しい人なら直接声をかけておいてもいいですし、テキストチャットやメールだと相手の都合のいい時間に読んでもらえるので好ましいと言えます。一方、疎遠になっていた人なら、この機会に電話をかけてみても喜ばれるかも知れません。電話番号は招待状などに書かれているでしょう。もしそれがわからない場合には、結婚式や披露宴に出席した際にひと声かけておくのがおすすめです。

 

欠席の返事で電話やメールなどができない場合には、結婚式当日よりあとにお祝いとお詫びを兼ねた手紙を送っておくと良いかも知れません。そこに自分のメールアドレスや電話番号、テキストチャットのアカウントを記載しておけば、今後の連絡先交換にもなりますので一石二鳥です。もちろん、その手紙はお祝いの品を送る場合に同封・同送するのもOKです。冠婚葬祭は、普段ご無沙汰していた人とのつながりを取り直すのにいいチャンスですから、書き損じなどをしなくても連絡する機会として利用しましょう。

 

それなら、書き損じをしたらメールやテキストチャットで代替しておけばいいじゃないかと考える人がいるかも知れませんが、それは良くありません。数十円のことではありますが、相手は費用を支払って連絡手段の準備をしているわけですから、それを利用しないのは失礼です。書き損じたのであれば、それは自分でコストを負担してはがきという手段で返事をするのが正しい方法になります。

書き損じはちゃんと対応しておけば失礼にはならない

このように結婚式や披露宴の出欠はがきの書き損じは、きちんと訂正を行ったり、代替手段を準備したりすれば失礼にはあたりません。その方法が、同年代だけでなく年配者にも許容される方法であるように意識しておけば良いのです。社会人であればビジネス文書において二重線での訂正は誰でも行っているでしょう。それを準用するのが全世代に通用する最も無難な方法とも言えるのです。

 

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